プライマリ・ケアのACCCAという考え方② さて今日は一つ目のAの続きをば。
今日は、雨降りの一日でしたね。
少し肌寒く感じました。
雨だとクリニックに受診するのも大変ですよね。
今日お越しいただいた方、お疲れ様でした。
また受診したくても家で無理してらっしゃる方はいないかちょっと心配です。
さて当クリニックでは
5/24から始まる、新型コロナワクチンの予防接種に向けて
粛々と準備を進めております。
新型コロナウイルスの襲来という
初めての事態に
みんながみんな
それぞれの立場で
必死に対応されている事と思います。
早く、落ち着いた世の中を取り戻せますように。
やまもとよりそいクリニックでも
できることを粛々とやりたいと思います。
さて、たった数日のブログ歴(笑)の
初のシリーズものです。(パチパチパチパチ!!!!!!)
プライマリ・ケアのACCCAについて
私なりの解釈を語ってみるシリーズです。
よろしければお付き合いくださいませ。
【過去の記事】
・プライマリ・ケアのACCCAという考え方①今日は一つ目のAを少しだけ→こちら
さて今日は、一つ目のAの続きに入っていきたいと思います。
・Accessibility(近接性)
さて、Accessibility(近接性)のAは
「近い」ということ。。。。
プライマリ・ケアを提供する医師は、「近い存在の医師」であると言われますが
・地理的に
・経済的に
・時間的に
・精神的に
「近い」というのはどういうことでしょうか?
前回「地理的に近いということは、、」をお話ししたので
今日は次の項目に移ってまいりたいと思います。
・経済的に近いということは、、、
私たちは、お買い物をするとき
どうやって購入するかしないか決めるでしょうか?
例えば新しい洋服を買う時を思い浮かべて見ましょう。
デザイン?
必要としている程度?
着心地?
なんかを確かめると思います。
でもやっぱり
価格!
も気になると思います。
「可愛いけど、高いなあ〜。お給料入ってから買おうかな?」
そういう選択の自由が与えられているわけです。
でも医療はどうでしょうか???
「今日は検査出しておきますから。!」
「このお薬が必要です!」
「この装具が必要です!」
「入院です!!!」
と言われても、なんとなく、
「え!?そんなことしたらいくらかかるのよ!!!」
って聞けない雰囲気はないでしょうか?
思っていても。。。。
なんとなーく
「体のことですよ!? 一番大事ですよね???」
みたいな圧迫を感じることがないでしょうか?
何を隠そう、、、
私も研修医時代、本当に世間知らずな愚か者な小娘でしたから
(今でもなんぼのもんじゃいですが、、、)
若干そういう、「命が一番大事ですよね??」と押し付けがましい、浅はかなところがあったように思います。
その時にお会いした患者様の事を思い出して
お詫びしたい気持ちになる時があります。
でも、多くの患者さんと出会って
「ふーん。世の中って色々な背景、事情があるわけで
何も医学的な事が一番ではない考え方もたくさんある。
もしくは一番になり得ない事情がある。」
と学ばせていただきました。(本当にありがとうございました。)
なので、色々な情報
コスト面ももちろん提示させてもらって
「今日は採血してこういう項目見たいけど 、〇〇円くらいかかるけど
どう思う?」
なんて相談をするべきだと思います。
その対話の中で、決めていくものだと思います。
金銭感覚、懐事情はひとそれぞれ。
給料日前、
あのお洋服買っちゃったしな、、、
来月結構まとまったお金使うから、、、
そういう
「お医者さんの前では関係ないか??」
とみなさまが、あまり病院やクリニックで言わない中に
大切な情報が入っているものです。
そういう金銭的な話をできる医師かどうか
が「金銭的に近い」医師かどうかという気がします。
なので私も、コストの意識を持ち続けたいと思います。
今日この方はどれくらい支払って
このお薬が高くて、、、、
ってことをちゃんと共有したいと思います。
ぜひ、うちに来られたら
気軽にそういうお財布事情を教えてくださいね。
さて次回は
・時間的に近いということは、、、
に入ってまいりたいと思います。
それでは
今日は温かくして、雨を楽しみましょう。
あん奈