よくある症状シリーズ 〜ムネがドキドキ（動悸）します。〜
春ですね。
春は、出会いと別れがあり。。
私にとってなんとなく心が落ち着かない季節です。
何か新しいことをしないといけないなと焦ってしまったり。。。。。
他の人と比べたり
自分を追い立てることなく
自分らしく
のんびりと足下を固めていきたいと思っております。
たまには自分を甘やかして
「お疲れ様」と労ってあげてくださいね。
私も今日、特に何もしてないのに
ケーキをいただきました。（笑）
というわけで！？
なんとなくざわつく今夜は
よくある症状シリーズで「ムネがドキドキ（動悸）」についてお話ししてみたいと思います。
「ムネがドキドキする・・・」動悸とは？
ムネがドキドキする感じ。。。
味わったことがあるでしょうか？
実は、患者さんがお話しする、「ムネがドキドキする・・・」は微妙に
それぞれによって表現が違います。
胸が苦しい
息切れがする
脈が飛ぶ
脈が速い
不安である
動悸とは 一応定義として 「普通では自覚されない心臓の拍動やその乱れを自覚すること」を言います。
日常診療で大変よくみられる症状です 。
どんな疾患を考えるか？
動悸を感じるのは
必ずしも心臓病や病気の時だけではありません。
動いたり、精神的な緊張でもドキドキしますもんね。。。
なので考える疾患は非常に様々です。
もちろん、真っ先に心臓にまつわる問題
・不整脈
・心臓に疾患がある
は考えるとして、そのほかに
・甲状腺機能亢進症
・貧血
・お薬の影響
・パニック障害
・低血糖
・肺塞栓
・内分泌の疾患（褐色細胞腫）
などなど
様々な疾患が原因でドキドキすることがあります。
受診されたら・・・・
まずは診察時に、その「ドキドキ（動悸があるか）」どうか確認します。
ドキドキ（動悸）が続いているなら
大事なのは、バイタルサインといい血圧や、脈の速さ、体温、呼吸数、意識状態といった
命に直結するサインがあるかのチェックです。
すぐに心電図をとり
バイタルサインに異常があったり、波形によっては
当院で診続けるのではなく
場合によっては救急車で、専門病院へ搬送することもあります。
多くの場合は
診察時にはドキドキ（動悸）はないことが多いです。
レッドフラッグ（危険なサイン）はあるかの確認
続いて気にすることは
レッドフラッグ（危険なサイン）があるかどうかです。
具体的には
・息切れ
・冷や汗が出る。
・失神(一度気を失った)
・胸痛がある
・心臓の病気をしたことがある
・肺の疾患を持っている。
こういったことがあれば、見逃したくない疾患が含まれている可能性があります。
精査目的で
この場合も救急搬送させていただくことがあります。
バイタルサイン安定、レッドフラッグなし、今はドキドキしない時。。
こういう時は
ひとまず安心。
落ち着いて、心電図をとりましょう。
ただ、診察時にドキドキしてない場合は、ドキドキしている時の心電図をとるように薦める場合もあります。
24時間、貼りつけっぱなしの心電図（ホルター心電図）です。
そんなに急ぎません。
紹介状持参で、ホルター心電図がとれるところにご紹介させていただきます。
不整脈は、その波形によって急ぐもの、様子を見ればいいものがあります。
また心房細動という波形は
心臓の中で血液が血栓をつくり脳梗塞になりやすい不整脈です。
脳梗塞の起こしやすさをお一人お一人見積もって
場合によっては、ドキドキの治療ではなく
血をサラサラにする治療が必要になってきます。
心電図に大きな問題ない時には
そして、先ほど挙げた他の鑑別疾患について
血の検査をしたり
もう少し詳しい問診をさせていただいたりしますね。
治療って。。。
上記のように
一口に
「ムネがドキドキする（動悸）」と言っても
本当に様々な疾患を含んでいます。
何もない場合もあります。
それぞれの疾患によって緊急度も全く違うので一概には言えないところがありますね。
「心配ないので様子を診ましょう！」となりましても
やっぱりドキドキ感じることもあるでしょう。
症状や不安を緩和するためには
色々まだまだ、お試しすることがあるので
もしご心配なことがありましたらご相談くださいね。
いかがでしたでしょうか？
今日は動悸についてお話ししました。
何を隠そう、私も動悸を感じることが多々あります・・・・（結構しんどいですよねえ。）
心配な時は
ちゃんと精査しましょう。
皆様が
安心して
今晩もぐっすり眠れますように。
あん奈
