こころに効く漢方!?私がよく処方する漢方の一部を少しご紹介します。

こんばんは。

いかがお過ごしでしょうか?

お散歩が気持ちのいい季節になりました。

また、雨の中窓を開け放して、涼しい中で、雨音を聴く贅沢を味わっております。

昨日今日、少し自分の体調が悪く、改めて健康の大切さを思い知りました。

体調が良くないと

人に優しくしたり

趣味を楽しんだりする余裕がないですものね。。。

幸い、もう回復の兆しが見えてきているのでご心配なくです。

でも改めて、

自分の体調に向き合うこと

メンテナンスすること

自分の体を労わること

しっかり心しようと思いました。

体と同じように大切なもの・・・

それは心です。

心が健康であること。

体と心は、、繋がっているのでとても大事ですね。

ハートのてわたし

以前、不眠症に、よく処方する漢方薬をまとめてみました。→こちら

というブログをUPしました。

今日は「こころに効く漢方!?」ということで

私が、よく処方する漢方について少し、独断と偏見が入ってますがご紹介したいと思います。

漢方のイメージ

何度かお話ししたかもしれませんが

漢方薬は〇〇という症状に〇〇という漢方というような短絡な処方はしません。

でもある程度

こういう症状がある方は、こういうタイプなんじゃないかしら?

というような「型」のようなものがぼんやりとできてきます。

そのかたの話し方や話す内容。

診察の時の様子。

そういったものからある程度

こういう漢方が効きそうだなという感覚が分かってきます。

今日はその中の一部ご紹介します。

落ち込む 鬱っぽい時に・・・

うつ病であると診断がつくと、抗うつ薬を処方させていただくことがあります。

でもそこまででなくても、落ち込むこと、鬱っぽい気分になること。誰にもあると思います。

鬱っぽい女性

●気が晴れない 何食べてもすぐお腹が張る・・・・・・「香蘇散(70)」

胃腸が弱い

神経質な方

なんとなく気が晴れないような感じの時に。 風邪の初期にも。

●喉がつかえる 何か引っかかった感じが取れない・・・「半夏厚朴湯(16)」

気が塞ぐ

喉に何かひっかかるような感覚があり咳払いをしてしまう。

動悸やめまいを感じることも

ゲップ 吐き気もある時がある。

神経質な方

なんでもメモを取っておくような几帳面な性格の方。

●やる気が起きない・・・・「補中益気湯(41)」

とにかくつかれている時の定番漢方です。

気力、体力を補うお薬の代表です!

力が入らず、倦怠感がある。

消化機能も落ちているという時に

●不安があるとき・・・・「加味帰脾湯(137)」

どちらかというと虚弱体質で食欲がない

疲れて、イライラ、落ち込む時に。

全身が疲れてる。

ソワソワして息苦しい感じもあるという時に。

●ストレスで食欲がない・・・「桂枝加竜骨牡蠣湯(26)」

ストレスに弱い

ちょっとしたことで怒ってしまう。

驚きやすい。

手足が冷えて

お腹に手を当てるとドキドキするような方。

●怒りを外に出せず内に溜め込んで悪夢をみがち・・・「柴胡加竜骨牡蠣湯(12)」

サラリーマンに多いと言われるタイプです。

焦燥感、焦ってしまう。

仕事の夢を見てしまい、、ウツウツとしてしまう時に。

円形脱毛症になってしまうタイプにも。

●のぼせて顔がほてる・・・「黄蓮解毒湯(15)」

イライラするとのぼせってカッカするタイプに。

のぼせを感じる時は、血管が拡張しているのですが

女性ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れも関与します。

●多彩な症状あり。その時々で症状が変わる。・・・「加味逍遙散(24)」

更年期障害のファーストチョイス。

体質虚弱な婦人で肩がこったり、疲れやすく、不安なことがあったり、イライラしたり

という時に。

神経が昂り、イライラしてしまう・・・

自分の思い通りに行かず、焦ってイライラすること、本当によくありますね。

そんな時は深呼吸をしてみましょう。

漢方薬がお助けになることもあります。

イラつく女性

●とにかくイライラ・・・・「抑肝散(54)」「抑肝散加陳皮半夏(83)」

「肝の虫が治らない」といったりすると思います。

神経過敏で興奮傾向がある時に適応になります。

子供の夜泣きなどにも使います。

抑肝散を内服すると、胃に応えるという場合には、抑肝散加陳皮半夏を試してみましょう。

●神経が昂り、カンシャクを起こす子供さん・・・「小健中湯(99)」

虚弱体質で疲労しやすい。

神経が細やかで、カンシャクを起こすこともある。

夜泣きや登校拒否で学校に行きたくないお子さんにも飴が入って甘いのでお試ししやすいです。

●イライラをうちに溜めて、便秘と下痢を繰り返してしまう。・・・「四逆散(35)」

感情を外に発散できずに内に溜め込む方。

イライラが、神経や胃腸、呼吸器にも症状を起こしてしまう方。

このように、その方と診察でお話をしながら

もし漢方処方するなら

どういった漢方が合うかな?と考えております。

もちろん、状態によっては心療内科を受診した方が良い場合もありその場合はご紹介させていただきますね。

漢方は杖のようなものと、ひろこ漢方クリニックの高橋浩子先生のオンライン講義でお聞きしたことがあります。

その考え方はなるほどなあと思いました。

少し疲れた時に

そっと支えてくれる

また一人で歩いて行けそうならやめたっていい。

そんな感じで、人生のお供に漢方もお試しくださいね。

まだまだこういった時にはこういう漢方、、、

たくさんありますので、まご紹介しますね。

あん奈