肺炎球菌のバクニュバンス®(PCV15)が小児定期接種に加わりました!
バクニュバンス®(PCV15)が
2024.4月より
小児定期接種に使用開始になりました!
2024.4月から
肺炎球菌ワクチンの『バクニュバンス®』(PCV15)が
定期接種に加わりました。
基本的には、小児の肺炎球菌ワクチンはこちらになってまいります。
今日は、それについてお話します。
すこし、おさらいします。
さて以前に肺炎球菌ワクチンについてブログをUPしました。
その内容を少しおさらいします。
肺炎球菌ワクチンについて (2024.3月更新)→こちら
肺炎球菌とは?
肺炎球菌は主に気道の分泌物に含まれる細菌です。
唾液などを通じて飛沫感染し、気管支炎や肺炎を引き起こす細菌です。
肺炎球菌ワクチンと言われるものは3つあります。
『プレベナー®』『バクニュバンス®』『ニューモバックス®』3つです。
そのうち子供に使用できるワクチンは、『プレベナー®』『バクニュバンス®』の2つです。
・『プレベナー®』(PCV13)
小児の肺炎球菌ワクチンといえば、『バクニュバンス®』が登場するまでは
『プレベナー®』のみでした。
『プレベナー®』は肺炎球菌の中で、13種類の肺炎球菌をカバーすると言われています。
バクニュバンス®は下記の様に、プレベナーに加え更に2種類カバーすると言われているので
効果は、バクニュバンス®のほうがあると言えます。
『プレベナー®』の強みとしては、『長年使用されてきた安全性』と言えるかもしれません。
当面の間は、こちらも使用できることになっております。
・『バクニュバンス®』(PCV15)NEW!!
一番新しいワクチンです。
バクニュバンス®(PSV 15 )は
2023.4月から高齢者の任意接種ができるようになりました。
そして2023.6月からは小児に適応が拡大されました。
そして、今まではバクニュバンス®(PSV15)は小児の任意接種だったのですが
2024.4月から定期接種での使用が可能になりました。
プレベナー®(PCV13)に加えて更に、22F、33Fという型が追加された15価ワクチンです。
基本的には、今後はこちらを使用していくことになります!
(参照:MSD Connect「日本人を含む国際共同第Ⅲ相試験(019試験:PNEU-AGE)」)
(参照:65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第4版 2023年3月24日))
・『ニューモバックスNP』(PPSV23)→成人のワクチン
こちらは成人のワクチンです。
ニューモバックスは、90種類もあるうちの23種類の肺炎球菌をカバーすると言われています。
肺炎球菌感染症の原因菌のカバー率は65〜68%となっています。
効果は5年です。5年毎に接種が必要です。
『プレベナー®』の接種の途中で『バクニュバンス®』に変更できます。
『プレベナー®』と『バクニュバンス®』は交互接種可能とされています。
つまり、『プレベナー®』接種を開始しているお子さんも、『バクニュバンス®』に
次の接種から変更可能です。
終わりに
今日は『バクニュバンス®』が定期接種のお仲間に加わり基本的はこちらに切り替わっていくというお話でした。
基本的にはこちらを使用していくことになります。
この2024.4月〜は5種混合ワクチンの接種も始まっています。
5種混合ワクチンがスタートします!(2024 .4.1〜スタート予定!)→こちら
予防接種に関しては本当にどんどん変わっていきます。
予防接種スケジュールは
生後2ヶ月から始まります。
ワクチンデビューから
スケジュール計画のサポートをしますので
ぜひご相談くださいませ。
過去の参照ブログ
・肺炎球菌ワクチンについて (2024.3月更新)→こちら
・5種混合ワクチンがスタートします!(2024 .4.1〜スタート予定!)→こちら
・肺炎球菌のバクニュバンス®(PCV15)が小児定期接種に加わりました!