プライマリ・ケアのACCCAという考え方⑦ 3つ目のC(継続性)について
こんにちは。
新型コロナ予防接種、そろそろ2回目を完了された方もボツボツいらっしゃると思います。
体調はいかがですか?
2回目の方が1回目より副反応が出やすいとされており
倦怠感や筋肉痛、発熱のあった方もおられると思います。
お辛いし不安に思われるかもしれませんが、
「免疫がついている証拠!!!」と思って
ぜひ、ゆっくりお休みくださいね。
解熱鎮痛薬をお持ちならば、内服してくださっても大丈夫です。
今から当クリニックで接種される方で、解熱鎮痛薬をご希望の方は、接種時にご相談くださいね。
さて、今日もプライマリケアのACCCAシリーズです。
このシリーズは
プライマリ・ケアのACCCAについて
私なりの解釈を語ってみるシリーズです。
後2つというところまできました。
プライマリケアについては→こちら
簡単に言うと、
私達が大切にしている医師像を
共有するコーナーです。
【過去の記事】
・プライマリ・ケアのACCCAという考え方①今日は一つ目のAを少しだけ→こちら
・プライマリ・ケアのACCCAという考え方②さて今日は一つ目のAの続きをば。→こちら
・プライマリ・ケアのACCCAという考え方③ まだ一つ目のAについて。→こちら
・プライマリ・ケアのACCCAという考え方④ 遂に一つ目のA終了です。→こちら
・プライマリ・ケアのACCCAという考え方⑤ C(包括性)について→こちら
・プライマリ・ケアのACCCAという考え方⑥ 2つ目のC(協調性)について→こちら
今日は3つ目のC、Continuity(継続性)というところ入ります。
Continuity(継続性)とは?
継続するというのはどういう事でしょうか?
私は、今まで家庭医という立場で「救急外来」や「初診外来」という部門でも勤務してきました。
そちらはいわば一期一会です。
その日、その人と初めてあって、
その時に「最良と思われる」医療を提供し、次に繋げるということが求められます。
特に救急においては
「緊急性があるか否か」「今日、この時点で、帰宅可能か、専門医に繋ぐか、明日か、はたまた1W後でいいのか」
の判断がその時、その時点で求められます。
場合によっては、蘇生を試みていいのかどうかの判断も。
家族にその日初めてお会いしたのに、お話をしなければならない辛い局面もあります。
それはそれで
一点集中型というか
私はその雰囲気もすごく好きでしたし
その時はそのモードで全力で診療しております。
一方家庭医としての患者さんとの接しかたはそれとは少し違います。
時間軸という言い方をしますが
短期的な時間軸でいうと
「様子を見たり」「投薬をして効果を見たり」しながら
再受診を依頼したり。。。
糖尿病、高血圧など生活に密着した疾患とうまく付き合っていくように毎月受診していただいたり。。。
今日、その日診察室では解決しない問題が沢山あります。
でもその経過を一緒にずっと診ていきます。
長期的な時間軸でいうと、
その患者さんの人生史の横を並走するような
ゆったりとした時間軸の中で
その方と「対話」を大切にし
その方の、ライフサイクルにを一緒に歩いていき
家族関係の変化を一緒に体験し(結婚したり、親を看取ったり)
その中でその方に
死生観やどうやって最期を迎えたいかなんて話も重ねて
「あなたはこういう時は〇〇だったよね??」と分かっている・・・・
時には大きな病院に紹介したり、入院したりして
専門の先生に診てもらってまた帰ってきて
外来に通えない時は、訪問診療に切り替えたり、、、
そこには
沢山の「病」や「年月」を乗り超えてきた
医師ー患者関係という
信頼(ラポール)が形成されていく。。。
そういう継続性があります。
私は、そういった医療も本当に大好きです。
今までも色々な方にお会いしました。
十人十色。。。。
色々な考え方があるんだなあと勉強になりました。
家庭医という職業は
様々な方の人生史を診せていただき本当にありがたいと思います。
これが
3つ目のC、Continuity(継続性)
と思っております。
ぜひゆっくりと末長くよろしくお願い致します。
あん奈