BPSシートを用いて患者さんについて話しあってみました。
こんにちは。
土曜日の午後が一番好きです。
今週も一日、無事に乗り切ったなあと思うからです。
皆様今週もお疲れさまでした。
さて、以前BPSモデルというお話をしました。→こちら
なにか、患者さんのことで行き詰まりがあると感じたとき
悶々を頭の中で悩むより
問題点を、「体のこと」「心のこと」「社会的なこと」に分けて考えて
一つのシートに書き込んでいき
ケアに関わるみんなでそれを眺めてみることで
行き詰まりと思っていた中でも
「あ!ここ次回お会いした時に患者さん本人に聞いてみよう」
「次に、この事を確かめてみよう」と次につながるアクションを見いだせることがあります。
また、動かせることと
絶対に変えられないことを分けることもでき
悩むべきことと、受け入れるしかないことも区別できます。
先日、ある患者さんの事で
カツシ先生と私と看護師さんで
BPSシートを作って話し合ってみました。
今まで私が福井県で訪問診療クリニックの後期研修医(家庭医療の研修)だったとき
しょっちゅう自分が悩んだ患者さんのBPSシートを作成し
周りの先生方や、看護師さん、事務の方、たまには、地域のケアに携わる方に相談をもちかけ
「どうする?」「何ができる?」と話し合っていただき次の診療につなげたものでした。
それは、私が「後期研修医」という立場で、教育をしていただいているありがたい環境だったこと。
看護師さん、事務スタッフさんもその環境に慣れており
そういった土壌があったこと。。。。
開業した今こそ本当に素晴らしい環境だったと強く思います。
(やっとありがたみに気が付いて遅すぎてすみません。)
★★オレンジホームケアクリニック→こちら
恩師のベニヤ先生には、「今頃気がついてすみません。」と今でも都度都度ご連絡しております。
★★ベニヤ先生が今おられる、ほっちのロッヂはこちら
スタッフを連れていつか先生に逢いに行こうと思ってます。
開業した今
立ち上げから今まで
日々の外来の忙しさの中で
多少の悩みがあってもついつい自己完結してしまうことも多く
なかなか「BPSで話し合ってみましょう!」という時間が取れずにいました。
でも先日、ある患者さんについて看護師さんと
「どうしていきましょうかね」と相談していた時に自然に
「BPSで話し合ってみましょう!」となり
さっそく看護師さんが主導でシートを作ってくださいました。
開業から今まで
がむしゃらに走ってきましたが
こうして
YYCスタッフとBPSシートを用いて話ができる!
という余裕が出てきたこと
またこういった家庭医療らしさを「面白い!」と思ってくれるスタッフが育ってきてくれている事・・・
本当にありがたいことだと思いました。
(夢中になりすぎて話し合い中の写真を撮り忘れました!使用したBPSシートを後日撮りました。今後は付箋をつかったり工夫してみんなでやっていこうと思ってます。)
実は私は、主治医としては訪問に伺っていない患者さんのことでしたが
全体をすっきり見渡すことができましたし
そして、動かすことができそうなこと、患者さんの譲れないものが整理できました。
カツシ先生と、看護師さんと「次の一手」をとりあえず捻出することもできました。
そして、次回どこかで私も同行してみようということになりました。(違う目線が入るのも大事ですよね)
今回は話のながれから
BPSで話し合おう!ってなって小さく診察室で話し合ってしまいましたが
今後は、事務スタッフさんにも入ってもらって
なんなら訪問看護師さん、ヘルパーさん、ケアマネさんにも入ってもらえたら良かったなと思いました。
これからは積極的にそんな時間を作っていきたいと思います。
処置室にホワイトボードも取り付ける予定です!
このようなBPSカンファが日常的に行われる環境もそうですが
まだまだ家庭医療のクリニックとしては
やれていないこと
やっていきたいことが山積みです。
そのためには、我々と同じような目線で理解して
家庭医療を一緒にやってくださる仲間がまだまだ必要です。
是非、一緒にこういった家庭医療をやりたい!!というアツい方が来てくださったら嬉しいです。
このページも都度都度、更新、リニューアルして参る予定ですので乞うご期待!
私もはじめは何もわからないままこの世界に飛び込んで
がむしゃらにやってきましたが
そこには「家庭医療学」という学問が有ること
そして「なんとなく」ではなく「スキル」がある事
を教えていただきながらここまで来ました。
今度は教えていただいたことを、
また新たな学習者(まずはうちのスタッフ達)にちょっとづつ
実践しながら教えていって学んでいってほしいなと思っております。
一緒に、色々学んで成長していきましょうね。
あん奈