真夜中の独り言。〜診察室 便り〜

みなさま。

今週もお疲れ様でした。

私も一週間頑張りました。

 

土曜日の午前診を終えて

急いで唯一の習い事のテニスに行って

一週間を締めくくった

まったり時間が一週間の中で一番好きです。

真夜中の月

 

近頃

診察室で思うことは、、

「頭痛がする。」とか「お腹が痛い」「めまいがある」「倦怠感がある」など

「体」の症状で受診されますが

いわゆる、身体的には大きな問題がなくて

「心」が疲れてしまっている方が多いなということです。

 

子供も大人も

男性も女性も

老若男女

その時々のライフステージの悩みを抱えておられ

心をすり減らしてしまい、使い切ってしまい

心と体は繋がってますから

そのことで「体」の不調も出て来てしまっている方が

とても多い印象です。。。

 

特に

小学生とか中学生とか大学生とかの

若い方で

友達のこととか

学校のこととかで悩んで

体調に変調を来たして内科を受診される人の多さに

心を痛めております。

またその子を連れてくる、心配で張り詰めた親御さんの涙が

まぶたの裏に焼き付いてます。

 

自分を振り返っても学生の頃というのは、(おそらく今もまだ私も発展途上でしょうが)

多かれ少なかれみんな

未熟で未完成で不完全で。。。

その様な集団の中で

おそらく自分が、お友達の人生にどれほど影響しているのか知らずに

発言したり、行動してますから

敏感な子や繊細な子はその中で傷ついて

学校に行けなくなったり、体調に変調を来たしたり、

その逆もあって

体調が悪いことでまた学校に行けなくなったり、、、、

 

どうか、その世代の悩んでいる子達に伝えたいのは

今すごく苦しいかもしれないけど

その自分を苦しめている人たちというのは

きっと、長い人生のうちの、一瞬、その時しか接さない人たちです。

その時代をなんとかうまく生き抜いて

やり過ごして

大きくなって欲しいです。

大きくなって、過ぎ去ったら

学生時期より後の人生は、自分のことを好きな人、自分が好きな人たちと一緒に居ればいいから。。

今いるその世界が人生の全てではないことを

知ってほしいです。(とは言っても難しいんですよねえ。)

 

そしてその世代の子供達にわかって欲しいのは

もし自分がもしお友達を傷つけたり、いじめたりしているとしたら

その子は誰かのとても大切な娘であったり、息子であったり、家族なんだということに目を向けて欲しいです。

自分が、その子に嫌なことをしてるとしたら

その子の周りに人も全て傷つけているということに気づいて欲しいです。

 

将来自分が大きくなって

自分に大事な家族ができた時に

自分に子供ができた時に

自分の人生を振り返って

自分のやってたことを思い出して

恥ずかしくならない様に、その時になって深く後悔しない様に

今の周りの一人一人のお友達を、そしてそのお友達の人生を大切にして欲しいです。

 

自分のせいで誰かが苦しんで

体調が悪くて

内科に通っているかもしれません。

その子のお母さんが泣いているかもしれません。

そんなつもりではなかったかもしれないけど。

 

残念ながら、医師が(いわゆる内科の医師が)

その様な時にできることには

限りがあって。。。

「内科的に問題はないですよ。」

ということができても

そのことはあまり救いにはならなくて

その子たちを苦しみの淵から本当にすぐに救ってあげられないことにジレンマを感じます。

お母さんたちの苦しみを

本当に自分の事の様に悲しく思うことしかできないことにもどかしさを感じます。

ハートを掴む手

どうか楽しい毎日がその先にあることを知って

その時代をなんとか生き抜いて欲しいです。

 

最近の診察室で、そういうことをよく考えております。

おやすみなさい。

 

あん奈