もの忘れ(認知症)がある方との付き合い方①(そもそも認知症って何?)

こんばんは。

さて

興味深いニュースが発表されました。

NEWSのイメージ

 

アルツハイマー病の治療薬として

アメリカの製薬会社「バイオジェン」と日本の「エーザイ」が開発したアルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」。

アメリカのFDA(食品医薬品局)は

原因と考えられる脳内の異常なタンパク質を減少させる効果を示したとして

治療薬として承認したと発表しました。

 

アルツハイマー病の新薬が承認されたのは2003年以来18年ぶりで、アミロイドβに作用する治療薬は初めてです。

「アデュカヌマブ」は症状の進行を抑えることを目的とした薬で、

脳にたまった「アミロイドβ」と呼ばれる異常たんぱく質を取り除き、神経細胞が壊れるのを防ぐとしています。

 

このニュースの何が特別かというと

病の進行抑える効果期待される初めての薬

というところです。

 

これまでのアルツハイマー病の治療薬は、

症状の悪化を数年程度、遅らせるもので、

脳の神経細胞が壊れていくこと自体を止めるものではありませんでした。

このため病気の進行自体を抑える根本的な治療薬が待ち望まれていました。

 

もちろん、まだまだ追加調査が必要な段階ですすので手放しには喜べないですし

もう少し慎重に効果を見極める必要があります。

 

でも明るい話題ではありますね。

 

さてそもそも「認知症」とはどういう状態でしょうか?

 

中核症状、周辺症状のイメージ図

 

さて、ただ単なる物忘れと認知症は異なるものだと言われます。

認知症というのは

核になる症状として

「中核症状」というものがあります。

 

中核症状とは何か?

①記憶障害(記銘力)

記憶障害の中でも、記銘力といいますが、新しいことを覚えるのがとても苦手です。

やった行為そのもののエピソード自体が抜け落ちます。

比較的昔のことは覚えていたり、

不思議と「快」「不快」という感情は残るんですが

今ご飯を食べたかどうか?財布をどこに置いたか?

ということを忘れてしまいます。

 

②判断力低下

何かを判断するということも苦手になります。

 

③見当識障害

見当識というのは、「今が何年の何月何日で、自分はどこにいて」ということです。

失見当識、見当識障害という言い方をしますが

自分が今どういう時代にいて、どこにいて、、ということが曖昧になってきます。

 

こういった中核症状こそが認知症の「核」になります。

この認知症を引き起こす疾患はアルツハイマー病だけでなく複数あります。

アルツハイマー病

レビー小体型認知症

前頭側頭型認知症、、、、などなど。。。。

ここら辺はまた別の機会にお話ししたいと思います。

 

 

余談ですが、、、この間こんな体験をしました。

ちなみにこの間少し失見当識を疑似体験しました。

私の時計は、右の小窓に日付が出るんですが

私は割と、その日付をいつも頼りにしています。

でもこの間、なぜか日付が一日前倒しになっていて、、、

ずっと〇〇日と信じてその日を過ごしてたのに

なんらかで気がついて

「あれ?今日何日?あれ?あれ?」ってことがありました。

とても怖かったです。

一気に自分が信じられないというか

確かなものがないというか?

きっと、、認知症の方はそういう感じなんだと思います。

今が「夏のような気もするし」「あれ?今何年??」と。。。自分で確固たる自分がつかめないというか。。。

なんとなく私は認知症の方の気持ちがわかる気がしました。

 

 

さて、中核症状がある状態で、、、

そのような中核症状がベースにある人の身に

何やら問題が起きたらどうやってその人は対処するでしょうか?

体の不調がある、不安がある、ストレスがある。。。。。

その時その人はどう感じて、どういった反応をするか???

この反応こそが周辺症状というものです。

 

 

さて長くなって来たのでこの続きは、また今度お話ししたいと思います。

それでは、また。。

あん奈