玉出を舞台にした小説「甘夏とオリオン」を読みました。

皆様。

それぞれのGW如何にお過ごしでしょうか?

 

私は
患者さんに「この小説、玉出が舞台なんですよ。よかったら。。」
昨日、小説を戴きました。

それを一気に読んでしまいました。

甘夏とオリオン 小説

 

 

やまもとよりそいクリニックのある、大阪西成区玉出が舞台の
「甘夏とオリオン」 増山 実さん作

あらすじ(裏表紙から)

大阪の下町、玉出の先頭に居候する駆け出しの落語家・甘夏。
彼女の師匠はある日、一切の連絡を絶って失踪した。
師匠不在の中、一門を守り師匠を待つことを決めた甘夏と2人の兄弟子。
一門のゴシップを楽しむ野次馬、女性落語家への偏見。
苦境を打開するために、甘夏は自身が住んでいる銭湯で、深夜に『師匠、死んじゃったかもしれない寄席』を行うことを思いつく。寄席にはそれぞれに事情を抱える人々が集まってきて。。


私にとっては、全然詳しくない「落語」の世界の話でしたが
めちゃくちゃ面白く3時間をほどで読了してしまいました。

やっぱり「玉出」がたくさん出てくるからでしょうか?

「スーパー玉出」

「玉出本通商店街」

「生根神社」

「会津やのたこ焼き」

「国道26号線」・・・・・

やまもとよりそいクリニックのすぐそばのあちこちが出てきて
「わあ!!そこやんか!!」と興奮しながら楽しませていただきました。

 

玉出が昔は
「勝間」と書いて「こつま」という地名であったこと

「こつまなんきん」という小ぶりのカボチャが名産で
船に積み込む常備食として重宝されたこと

昔は、玉出一帯は環濠都市で
周囲はお堀に囲まれていたこと。(これは患者さんからもよく聞きます。90歳を超えてらっしゃる方がたは今でもその時が楽しかったと教えてくださいます。)

→参考:こつま南瓜と「だいがく」の環濠集落だった玉出を歩く

 

こういったこともちゃんと盛り込まれていました。

家庭医は自分の働く地域が好きになると言います。
もっともっとその土地のことを知って、歴史を知って
そこに住んでいる方々のことを知りたいと思うと。

私も玉出に幼少期から住んでいたにも関わらず
今になってから興味津々です。

 

GWの始まりに、素敵な小説をいただいて
本当に素敵なGWになりました。
本当にありがとうございました。

 

それと「落語」自体にも興味が湧きました。

何個か実際の演目のあらすじやそれを落語家さんたちがどう演じるかの細かいところも出ていたので調べてみようと思います。プロのお仕事って本当に気持ちがいいものですね。生の落語ライブ見てみたいなあ。と新しい興味まで出てきたGWとなりました。

早速、ちょっと調べてみようと思います。

あん奈