問診のOPQRST!(医師に何を伝えればいいのか?)【2022.7.13更新】

問診のOPQRSTとは?

さて、皆様。

「医師の前では緊張してしまいご自分の症状をうまく伝えられない!」
ということはございませんか?
緊張させてしまってごめんなさいね。

我々医師は、
患者さんとの会話( 問診/医療面接)の中から
色々な情報を得ることで
診断に辺りをつけていきます。
実に8割近くの診断は問診(医療面接)でつくと言っても過言はありません。
逆にうまくお聞きできないと、誤った方向に診断が傾く事もあります。

診察風景

そこで、今日はあらかじめ
医師がどのようなことをお聞きしたいか
お伝えしておきますね。

医師は、以下のようなところ、を必ず押さえてお聞きしてます。

頭文字をとって「OPQRST」と言いますが

Onset:発症機転 「いつから始まったか?」

Palliative&Provoke:寛解・増悪 「どんな時に良く/悪くなるのか?」

Quality&Quantity:性状・強さ 「(例えば痛みなら)どんな/どれくらいの痛み?」

Region:部位 「どこが痛くなる?」

Symptoms:随伴症状 「他にどんな症状がある?」

Time course:時系列 「最初はどうで、それからどうなって、今は?」

 

こういうことを
「再現ビデオを創るように」
ありありと聞き出せれば、診断がかなりつけやすくなります。

なので
受診される前にもし余裕があれば
もう一度今回のご自分の症状について
こういうことを聞かれるんだなあと思い出して整理してみてください。

メモなどに書き留めて整理してこられても大丈夫です・

もちろん
当日、問診(医療面接)の中で
私たちが一緒に整理して参りますのでご安心を。

 

今日はOPQRSTに沿った問診のお話でした。

 

実は、家庭医にはこれに加えてお聞きしたいことがあります。
今度は日本語の頭文字、「かきかえ」というのですが、、、、

か:解釈 あなたはその状態をなんだと思ってますか?

き:期待 今日は何をこちらに期待してこられましたか?検査してほしい?処方してほしい?

か:感情 そのことで今どういうお気持ちでしょうか?

え:影響 そのことは今あなたの生活にどのような影響があるでしょうか?

こういったことをお聞きすることで
患者さんおひとりおひとりに
本当に合った医療を提供できると思っております。

ぜひこう言ったこともお聞かせくださいね。

それではどうぞ、心を楽にして受診くださればと思います。

あん奈

 

2021.7.31  記載
2022.7.13  更新